【上越市の児童虐待過去最多 貧困や障害背景に】


11月8日に上越市役所で開かれた要保護児童対策地域協議会代表者会議で
上越市内で昨年度1年間に親などから虐待された児童は293人にのぼるという
調査結示されました この人数は2年連続で過去最多を更新しており この背景には
貧困などの厳しい家庭の現状があると判断しています この根拠には 虐待家庭の
43%が生活保護や市民税非課税などの低所得層であることが挙げられるとの
ことでした

年々増加しているように見えるのは 虐待の認知件数が増えている可能性もあります
医療機関や 虐待を受けている子どもからの訴えで 今まで潜在していた虐待が
表面化しているということもあるでしょう

生活に困窮していることが 虐待の要因のひとつではあると思います 実際に
明日の生活の見通しも立てられないような状況では 子育てや自分の子ともに
しっかりと目を向けることは難しいこともあるでしょう

もうひとつ個人的な見解ですが ひとつ付け加えることがあるとすれば
昨今の「個人主義」を根底にした 他者との距離の取り方が原因のひとつなのかも
しれません 子育てで悩んでいたら 大先輩であるお婆ちゃんがアドバイスを
してくれたり ご近所さん同士で子ども預けあって 子育て疲れを軽減する…
そういった「ガス抜き」が自然と機能していたのかもしれません

確かに日々の生活に追われていると グチを誰かにこぼす時間すら
充分にとることができないかもしれません ただ グチをこぼすことは なにも恥ずかしいことでは
ありません そうすることで悲しむ子どもは一人でも少なくなるでしょう