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四字熟語

【意味】戦いにおける四つの心構えを述べた語。風のように素早く動いたり、林のように
    静かに構えたり、火のような激しい勢いで侵略したり、山のようにどっしりと
    構えて動かない意。

言わずと知れた名将 武田信玄が戦のときに掲げた旗印として有名ですね。
上越市は、戦国武将ファンならずとも有名な上杉謙信ゆかりの地。以前、大河ドラマで
注目されたあとも、春日山城址をはじめ、いろいろな名勝に全国各地からいらして
頂いています。その謙信のよきライバルであった武田信玄は、上越地域の子どもたちが
行なう総合学習などで、必ずと言っていいほど登場しており、なじみ深い存在となっています。

では、この【風林火山】に続きがあることはご存知でしょうか。漢文体になっていることは
みなさんご存知だと思います。「そのはやきこと風の如し…」から始まる一節にには

難知如蔭(しりがたきことは蔭の如く / 暗夜ひそかに行動するかと思えば)
動如雷霆(うごくことらいていの如し / 雷鳴のようにとどろき渡る)

と続きます。そして最後に

敵より先に「迂直の計」を使えば勝つ。これが、勝利の法則だ。

とまとめられています。これは中国は春秋時代の呉の将軍・孫武が書いた兵法書からの
引用であり「迂直の計」とは、「迂」曲がりくねったり、「直」まっすぐ行ったりと
真逆の行動をあわせて行なうことで、そうすることで相手をほんろうさせ、戦いに
勝利するという【必勝法】というわけです。

【意味】多方面で、めざましい活躍をすること。また、一人で何人分もの活躍をすること。

もともとの語源は、八つの顔と六本の腕をもっている仏像のことでした。「面」は顔を
「臂」はひじや腕を意味します。芸能人で八面六臂な方というと、福山雅治さんを私は
思い浮かべます。歌手活動はもちろん、俳優として、写真家として、ラジオの
パーソナリティとして、まさに八面六臂のご活躍をされていると思います。

とはいうものの、我々一般人からしてみると、多方面で活躍するとなると
なかなか難しいと考えてしまいます。もちろん、多方面で活躍できるからこそ
有名になったり、名声を得たりするのですが…。子どもたちに思うことは、
【一面一臂】で構わないので、ひとつでも秀でたものを見つけ、それを育てて欲しいです。
体操の内村航平選手は、床・鉄棒・あん馬どれをとってもトップクラスです。
ただ、その種目ひとつでも秀でたものがあれば、歴史に名を残す名選手にもなります。
不器用でも構わないので、「これは」と思えるものをとことん貫いてほしいと思います。

【意味】その場その場に応じて機転をきかすこと。
    また、その場の雰囲気に合わせて、すぐさま気のきいた言動をすること。

若者が使い始めた「空気を読む」という言葉が一般にも認知されて久しいですが、
当意即妙という言葉も、空気を読むという、日本人が美徳としてきた価値観を
表しているのかもしれません。

とかく海外から見ても日本人は「空気を読む」悪く言えば「周囲にあわせる」という
ことを善しとしているとされています。"個”を重んじる文化のある国々から見れば、
自分の意思を押し殺してまで、周囲との調和を優先するという行為は、いささか
信じられないことなのでしょう。

もっとも、日本人だからといって、いつも自分を抑えているわけではないと思います。
特に若い世代は、空気を読みながらも自分の意思を相手にちゃんと伝えようとしています。
場違いな言動ではなく【当意即妙】な応対をしっかり心がけているように思えます。

【意味】何かをきっかけにして、気持ちがすっかり変わること。

今日から10月です。季節はすっかり秋になり、夜には
にぎやかな虫たちの歌声が聞こえてきます。
2013年もあと3ヶ月で終わってしまいます。特にこれから
年末にかけては、学校でも会社でもバタバタと忙しく、
あっという間に時間が過ぎていってしまいます。

アメリカやヨーロッパでは10月が年度の始めとなっています。
アメリカ合衆国の10月以降の年度予算が決まっておらず、
このまま現地時間の10月1日を迎えると、政府の施設や機関が
閉鎖されてしまうというニュースもあります。日本での年度始めは
もちろん4月ですが、ここはひとつ、欧米諸国にならって
10月から気持ちを新たにし、物事に取り組んでみてはいかがでしょう。

【意味】邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。
   「明鏡」は一点の曇りもない鏡のこと。「止水」は止まって、静かにたたえている水のこと。

ギラギラした陽射しも和らぎ、夜には冷たい秋の風が吹き込むようになってきました。
今回の四字熟語のように、池などで静かに波の立たない水面を見ていると、丸い月が映る
光景を目にすることができるかもしれません。

人の生活の中で【明鏡止水】を実践することはとても難しいことと思います。
私も日々、生活のパートナーにイライラしたり、ときに不甲斐ない自分へもイライラしたりと
心穏やかに過ごせる日の方が少ないように思います。この四字熟語の出典である
荘子の言うように、自分の思い通りに行くことの方が稀(まれ)だと思うことで
少しでも満月の映る湖面のような境地に至りたいものです。

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